- 水産庁長官賞の本節 ・・・ 第21回全国鰹節類品評会で受賞した本節を販売しております
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薩摩節(薩摩型本節)の製造工程
6.削り(けずり)


写真のように、井上さんは手削りも上手に出来ますが、若い製造家では出来ません。 「手削り」の技術は、10年後、確実に受け継ぐ人がいなくなると思います。

この削りの作業は相当根気がいる仕事のようで、多くの仕上節製造家は外注に出しています。 井上さんのように表面削りを全て自分一人でやる製造家は数えるほどしかいません。

化学の力で鰹節の味らしきアミノ酸は安い原料から抽出できるのですが、人間の味覚も 捨てたのもではないので、それだけでは誤魔化されないようです。そこで、必要となる のが、この粉がもっている燻しの香りなのです。

人口一人あたりの鰹節の消費量が日本で一番高い県はどこかご存じですか?
正解は沖縄県です。沖縄の方が使う本節がこの裸本節です。だしを取るより食べるため の本節のようです。本当は日本で一番人気のある節なのかもしれません。
歴史的に見ると、江戸時代中期までの本節はこのカビのついていない裸本節でした。
この由諸正しい「裸本節」を是非一度お試しください。
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