- 水産庁長官賞の本節 ・・・ 第21回全国鰹節類品評会で受賞した本節を販売しております
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薩摩節(薩摩型本節)の製造工程
5.焙乾(ばいかん)

先ずは、なまり節を丁寧に乾燥室に並べます。「籠立て」同様、ぞんざいに節を並べると 節の形状が悪くなるので、丁寧に並べなくてはなりません。

節を常温で一晩冷やすと、節内部から水分が表面に出てきます。この工程は「あん蒸(あんじょう)」 と呼ばれています。
焙乾とあん蒸を6回から15回程度(節の大きさに応じて)繰り返し、節の水分量を30パーセント 以下にまで減少させます。

私のような素人では、この煙い所で作業をすることさえ出来ません。 優秀な製造家になるには忍耐力も必要です。

薪の煙は節に芳香を与え、タール分を節の表面に付着させます。 このタール分の化学的な意義は、節のもつ脂肪分の酸化防止と節の腐敗防止です。
市販の「花かつお」の原料は、この段階で出来上がる荒節です。
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