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コーヒーメーカーでダシを取ってみませんか
この方法なら、真夏でも汗をかかず楽にダシが取れます
築地の店頭には6種類の削り節が置いてあります。 いつの頃から、毎日、そのどれかしらを味見することが習慣になってしまいました。もっとも、削り節を入れたマグカップにお湯を注いで味見する程度でしたが・・・
味見ですから均一の条件でするにこしたことはありません。 でも手狭な店ですので味見用に厨房設備を作ることもできません。そこで思いついたのが「コーヒーメーカーでのダシ取り」、この方法なら、スペースとらず、そして、いつも均一な条件でダシを取れます。
てな訳で、今年の春から、毎朝、店頭の仕事が一段落するとコーヒーメーカーを店先に置いてダシをとっております。日々、味見をしながら気が付いたのですが、コーヒーメーカーを利用するこの方法、少人数のご家庭であれば、日々のダシ取りに充分使えるに違いありません。
そりゃー、大きい鍋でゆらゆらと削節を泳がせながら従来通りの方法でダシをとった方が美味しいとは思いますが、お忙しくてそこまで手間がかけらない方には便利な方法ではないでしょうか?
少なくとも、化学調味料や何が入っているかハッキリしないダシパックの類よりもずっと真っ当なダシがとれると確信しています。
コーヒーメーカーを利用する利点は・・・
- 濾す手間がない
- スイッチを入れば10分間でダシ取りが完了する
- 鍋も火も使わないので、真夏の暑い時期でも楽にダシ取りができる
コーヒーメーカーの容量分のダシしか取れないことが玉にキズですが、500~600ccのダシを取るなら手軽な方法でございます。
それでは、伏高流コーヒーメーカー利用法をご覧ください
用意する物
(約530ccのダシになります)
コーヒーメーカー | ・・・ | こちらはコーヒー6杯分まで作れます |
削り節 | ・・・ | 30グラム |
水 | ・・・ | 600cc |
左の写真はヒラヒラに削った薄削りが30g(かつお鰹荒節の削り節)
右の写真は粉状の削り節が30g(上粉)
ご覧のとおり、ヒラヒラの薄削りは同じ重さでも粉よりもずっとカサがあります。
さあ、ダシを取りましょう
1. |
削り節をペーパーフィルターに入れます 薄削りはグッっと押し込まないと入りきりません(左の写真) 粉でしたら、簡単に入ります(右の写真) |
2. | スイッチを入れ、1分もすると湯気が立ち上り、かつお節の香りがあたりに広がります ほどなく、ダシが落ち始めます |
3. |
10分後、ダシ取り完了です 600ccの水から約530ccのダシ汁が出来上がりました |
4. |
ダシガラはフィルターごと捨ててください この方法で「二番ダシ」は期待薄です(実は試し事はないのですが・・・) |
私どもは味見が目的ですので、ヒラヒラの薄削りも粉の鰹節もこの方法でダシをとりますが、 実用を考えるとヒラヒラの薄削りよりも粉状のかつお節により適しております。
粉の方がハンドリングも良いですし、同じ重量の鰹節だったら、粉状の方が濃いダシになります。 正直な話、30gの薄削りで取ったダシは、濃いダシ好みの私には物足りません。
コーヒーメーカーを使って薄削りのダシをとる場合は、
- 水の量を減らす、またな、薄削りの量を増やす
- 薄削りを手で揉んで粉状にする
- 乾煎りしてから揉むと粉になりやすい
このような事に留意されると、薄削りでもダシの力を十分に引き出せるかと存じます。
また、弊店の「粉だし微粒仕上げ」を使ってこの方法でダシをとれば、 昆布や乾椎茸をブレンドしたダシも手軽に取れますので、ぜひ、ご利用ください。
コーヒーメーカーを利用した「ダシ取り方」まだまだ工夫の余地があると思います。
優れたアイデア、利用法をご存じでしたら教えていただけないでしょうか?
よろしくお願い申し上げます。
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