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鰹節屋の昔話
第五十七 話
二代目店主 中野英二郎が語る、戦前から高度成長前夜にかけての、かつお節の話、魚河岸の話、築地界隈の話、東京の話などなど、四方山話を聴いてください
三平の『旨くて、どうもすいません』
鰹節組合も時代に後れまいと、宣伝部なるものを作りました。私も宣伝部の一員にな りました。
その頃宣伝はTVコマーシャルに限ると、当時、有名な噺家の林家三平を使った30秒のスポットコマーシャル放送の企画が出て、これに飛びつきました。
鰹節 を削ったものを食べながら、頭を掻いて、『旨くて、どうもすいません』という、簡単な コピーでした。協会発行の鰹節の中の組合の記録ではコピーが『鰹節は食べても美味 しい』と違っています。
この時の代理店はお中元に宣伝部員全員に「旭味」(旭化成の化学調味料)を送ってきたのには呆れました。そんな位なので、交通公社関係の会社で したが、暫くしてつぶれてしまいました。