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鰹節屋の昔話
第五十二 話
二代目店主 中野英二郎が語る、戦前から高度成長前夜にかけての、かつお節の話、魚河岸の話、築地界隈の話、東京の話などなど、四方山話を聴いてください
産地共販の入札
30年後半になると、されまで、消費地問屋の金融に頼っていた産地業者の方が政府系金融に代わってきたことと、東京の袖槍(業者間取引の入札)が不透明と言う声もあったりして、鹿児島枕崎、山川での産地共同販売が始りました。昭和39年秋のことです。
此処でビックリしたのは、揚場に並んでおいてある見本全部を一時間ほどで見て、値踏みをしてから、教室みたいに机と椅子があり、品物見ずに目録のみで、紙の札に値段を書く方法でした。
目録の本に自分なりの見込み値段をかくのですが、全部の品ものを覚えているわけでないので、入れ札も極端に少ない品物もあり、思いがけない安値で落札出来たりし、面白いこともありましたが、3回ほどでなくなりました。
東京の袖槍がなくなるのはそれから暫くして、晴海に新しい、組合の建物が出来た昭和46年です。