鰹節の伏高トップページ > 伏高コラム/レシピ > 鰹節屋のつぶやき > 私が淡路島の素麺と出会ったのは平成2年7月の終わりだった
私が淡路島の素麺と出会ったのは
平成2年7月の終わりだった。
私ども夫婦の仲人さんは贈答用の素麺を
百貨店に卸す商売をしています。
で、仲人さんにはお中元・お歳暮を差し上げるのですが
その年のお返しにいただいたのが淡路島の素麺、極細の方だった。
左はスーパーマーケットでよく見かける素麺、 左が淡路素麺の極細 |
頂いた箱を開けたカミさんが
先ずは驚いた。
「ほそーい!!!」
カミさんの声につられて
私も見たのですが、
その糸の様な細さにビックリ。
生まれて初めて見た細さだった。
「細いのは良いけど、ゆでたらブチブチに切れちゃったりして・・・」
なーんて冗談を言いながら、台所で茹でます。
淡路島の素麺、細いんだけど、ホント、しっかりしています |
茹で上がりの素麺を水で洗うのですが、
ここで再びビックリ。
洗っても洗っても、
ひとつも切れない。
しっかりと長い麺のまま。
淡路島なんてマイナーな産地の素麺なので期待をしていなかったのですが
この段階になると、みるみる期待が湧いてきた。
さて、素麺を冷水に浮かべ、食べる準備が整いました。
淡路素麺のコシ、食感に3度目のビックリであります |
箸で素麺を取り、あらためて、
その細さに感動した後、
汁につけ、そして、口へ。
素麺を噛むたびに、
細い素麺一本一本の
プチップチッと切れる音が
歯から耳に伝わってくる。
いや、伝わってくると
錯覚するほどの
しっかりした歯ごたえだった。
この細さにしてこのコシとは、三度目の驚き。
噛み切った素麺を呑み込むと、
これがまた、さわやかな喉ごしでした。
あれだけ細ければ、何の抵抗もなく喉を通過するのでしょう。
あっと言う間に、二人で6束ペロリと
食べてしまったのであります。
『夏バテで、とくかく食欲がなくて・・・』とお嘆きのあなた様へ 淡路島の極細素麺なら、知らず知らずに喉を通ってしまいます |
以来、我が家の夏の必需品となった
淡路の極細素麺
食欲がない時でも、
知らず知らずのうちに喉を通ってしまう。
夏場、白いご飯を一切食べない
我がカミさん、
不思議と、
この素麺だと喜んで食べちゃうんですね。
お陰で、夏痩せとは
まるで縁がないようでして・・・
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