だいだい酢、常温になりました

『社長、遅くなりましたけど、無添加の橙酢を作れる工場、やっと見つかりました。

場所は、愛媛県なんですが、ホント、最新設備の工場なんですよ。

実際に現場を見てきましたので、あの設備、あの管理なら、絶対に間違いありません。

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工場の説明もしながら打ち合わせをしたいので、来週あたり

お時間を取っていただけませんか？』

６月初め、旬凍橙酢のメーカーさんである（有）いしんフーズの社長さんから電話がかかってきました。その商品名が示すように、旬凍橙酢は橙（だいだい）の１００％果汁をパックした冷凍品です。

出来れば冷凍品ではなく、液体のまま瓶に入っている商品を売りたかったのですが、傷みやすい橙酢に保存料を無添加で常温流通させるほどの設備がメーカーさんに備わっていなかったので、やむを得ず、冷凍品を販売しておりました。

実は、常温、無添加で橙果汁を充填できる協力工場を探すよう、当初からお願いをしていたのですが、旬凍橙酢の販売開始から約１年半経った６月に、ようやく朗報が届いたのであります。

翌週、築地までいらっしゃった社長さん、私にパンフレットを見せながら、協力工場の説明をしてくれます。

『こちらは、大手食品メーカーさん向けに原料としての柑橘果汁を供給している工場ですから、
品質管理、衛生管理は完璧、ご安心ください。

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ところで、原料の橙ですが、今回、せっかく四国で作るので、萩産に限定せず、

搾る時点で、ポン酢に最適な酸度の橙を仕入れることにしました。

前に説明したように、橙は収穫期により酸度がバラツクので、

萩産だけでは、同じ味の果汁を通年で供給できないんです。

そこで今回から、愛媛から山口の間に点在する橙の産地から

その時点で、最良のモノを選んで搾りますので、
今より、安定した品質の果汁をお届けできます。

その他にも、ご了解いただきたい事がありまして・・・』

社長さんが説明してくれた、新しい橙酢から変わる点を要約すると

１．	常温でお届けする、液体の果汁になります。もちろん、無添加、賞味期間は８ヶ月です。開栓後は冷蔵庫で保管してください。なお、開栓後に長期間保管する場合は、冷凍保管をオススメします。

２．	愛媛－山口間に点在する産地から、搾る時点で、ポン酢に最適な酸度の橙を選びます。同じ甘さの橙酢を常にお届けできます。

３．	橙酢はアルミパック入りになります。瓶入りではありません。アルミパックは直射日光を遮るので、瓶よりも、果汁の劣化を防ぐことができます。アルミパックはマチ付きですので、冷蔵庫内で立てて保管できますし、スクリュー式のキャップがついているので、開封後も開け閉めができ、使い勝手は瓶とほぼ同等です。

４．	内容量が１Ｋｇ（約９００ｍｌ）になります。協力工場の自動計量器が、体積ではなく重さを量るので内容量がＫｇ表示になります。なお、柑橘果汁１Ｋｇは約９００ｍｌです。協力工場が小売商品に対応しきれていないので、すいません、この内容量になってしまいます。

『社長、最後にもう一つお願いがあります。

伏高さんが農協さんのすだち酢を売っているのは重々承知していますが、

できれば、スダチもウチでお願いしたいんですよ。

実は、四国の工場に仕事を依頼するには、

それなりの量を発注しないとダメなんです。

ウチも努力しますが、正直な話、橙酢だけじゃ、

それだけの量を売る自信がないので・・・』

　いしんフーズの金高社長とは、彼が一介の営業マンだっだ頃から１０年近い付き合いになります。それに、常温、無添加の橙酢をお願いしたのは私の方ですから・・・

徳島市農協さんのすだち酢に決して不満はないのですが、今年は、すだち酢も、いしんフーズさんにお願いすることにした次第です。

ご了承いただきたく存じます。

築地仲卸

伏高

三代目店主

２００８年１１月～２００９年４月は、上記の様に、いしんフーズさんが作ったすだち酢を販売しましたがお客様から３００ｍｌの少量パックの商品を望まれる声を多数いただきましたので、すだち酢につきましては、２００９年１１月より再び、徳島市農協さんが作った３００ｍｌのすだち酢を販売することにいたしました。