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無添加だしパックの選び方

 

伏高が考えている「無添加だしパック」のあるべき姿をお伝えします

 

鰹節、昆布、煮干しでダシを取るのが一番、

とは分かっているけど・・・

手間と時間がかかるので

どうしても顆粒のダシを使ってしまいます

 

と思われ、仕方なく、そして、
多少なりとも、罪悪感を持ちながら、
いわゆる「化学調味料」的なダシ素材を
使ってらっしゃる方は世間に大勢いらっしゃると思います。

「化学調味料」ではなく、わざわざ
『「化学調味料」的なダシ素材』と書いたのは理由があります。

なぜなら・・・

  1. 化学調味料の公式な定義が存在しないから

  2. 仮に、化学調味料の定義を、
    食べられない原料(例えば石油)
    から抽出した調味料とした場合、
    その様な意味での化学調味料は、
    現在、製造されていないと思われるから

であります。

世間で往々にして化学調味料と思われ
ているグルタミン酸ナトリウムだって、
サトウキビの搾汁に発酵菌を加え抽出、
精製して作られていますから、実は、
上記の仮の定義からしても、化学調味料ではありません。

食品業界では「うま味調味料」と呼ばれています。

そこで質問です
化学調味料あるいは
化学調味料的なダシ素材として、
どのようなモノを思い浮かべますか?

多くの人が、うま味調味料、具体的には
食品の裏面の一括表示の原材料欄に
アミノ酸と書かれているグルタミン酸
ナトリウム等を思い浮かべる
のではではないでしょうか?

話を元に戻します。

冒頭に申し上げたような、
罪悪感を持ちながら、化学調味料あるいは
化学調味料的なダシ素材を仕方なく使っている方々に

福音となる商品が、今から15年ほど前に、市場に出現しました。

化学調味料・食品添加物無添加のダシパックであります。

鰹節屋としては、興味津々

早速、そんな無添加を謳っている
ダシパックを数点買って味見をすると・・・

その味は、うま味調味料(化学調味料的なダシ素材)の、あの独特の後味と、そっくりでした。

そこで、商品パッケージの裏面を見ると・・・

鰹節や昆布の他に、「たん白加水分解物」や
「酵母エキス」と書いてあることを発見

調べてみると・・・

「たん白加水分解物」は、タンパク質を
含んだ動物性あるいは植物性の原料を、

「酵母エキス」は、ビール酵母、
トラル酵母などを原料にしているので、

食べられる原料を使っている点からして、
確かに化学調味料ではありません。

また、両者とも法律上、食品添加物扱い
ではなく、普通の食品扱いなので、
それらのダシパックは確かに食品添加物は無添加です。

でも、その製法を調べると、
化学調味料っぽいと感じました。

「たん白加水分解物」は原料のタンパク質に
塩酸を加え、旨味成分を抽出します。
なお、抽出後、塩酸をアルカリで中和し、
食塩に形を変え除去します。

「酵母エキス」は原料の酵母に酵素や
塩酸を加え旨味成分を抽出して作るそうな。

酵母エキスにご興味を持たれたら、こちらをご覧ください
  

素人目には、
「たん白加水分解物」や「酵母エキス」は
サトウキビの搾汁に発酵菌を加え抽出する
うま味調味料と似たり寄ったり

と思いますがいかがでしょうか?

話が長くなりましたが、ここからが本題、
無添加ダシパックの選び方です。

鰹節屋の伏高としては、
化学調味料も食品添加物も無添加を
謳うダシパックは、鰹節、昆布、
煮干、焼あご、乾椎茸などの
伝統的ダシ素材のみを使っている
必要があると思っております。

しかしながら、化学調味料や食品添加物
に対するイメージや評価は、人それぞれ。

ですから、無添加ダシパックの選び方は、
使う方の考え方により、それぞれの正解があります

うま味調味料は化学調味料ではない・・・とお考えの方には

うま味調味料と原料とした
化学調味料無添加のダシパックをオススメします。

ただし、この場合、わざわざダシパック
を使わなくても、うま味調味料を
そのまま使った方が より安上がりになりますが・・・

 

たん白加水分解物や酵母エキスは
化学調味料でもないし食品添加物でもない・・・とお考えの方には

たん白加水分解物や酵母エキスを
原料として使っている無添加だしパック
をオススメします。

それまで、うま味調味料を使っていた
のであれば、味にもご満足いただけると思います。

 

うま味調味料もたん白加水分解物も
酵母エキスも化学調味料っぽい・・・とお考えの方には

鰹節、昆布、煮干など、伝統的なダシ素材
だけを原料にしている無添加だしパックを
オススメします。

普段、うま味調味料を使っている方が、
伝統的ダシ素材だけのダシパックを使うと
味が薄いと感じられるかもしれません。

そんな時には、ダマされたと思って、
断食をしてみてください。

断食明けに、人間の味覚はリセットされ、
伝統的なダシ素材が醸し出す優しい旨味が心地よく感じられますから

長文におつきあいただきありがとうございます。

この記事をお読みいただき、
うま味調味料、たん白加水分解物、
酵母エキスにご興味をもたれたら、
ぜひ、ご自身でお調べください。

様々な見解に目を通して、
ご自分なりの評価を定めていただきたく存じます。

なお、より化学調味料っぽさを感じない
製造方法で生成された酵母エキスもあるようです。

そのあたりも含め、お調べいただければ幸いです。

無添加だしパックの裏面には、原材料が表示されています。

ですから、その原材料欄をご覧になり、
あなた様の化学調味料や食品添加物に対する
お考えに照らし合わせて無添加ダシパックを選んでください。

製品表示シール
弊店で販売している「無添加だしパック」の一括表示シールです。原材料欄には「かつおのぶし(鰹節)」と「まこんぶ(昆布)」しか書かれていません。

かつお節と昆布だけで作っただしパック

こんな商品名で、無添加だしパックを販売しています

だしパック(8g入り)を大袋に20袋入れてお届けします。

うま味調味料も化学調味料も
酵母エキスも蛋白加水分解物も全く使ってない
極々、自然の旨味があふれる
「真っ当なだしパック」の味をお試しください。

 

築地仲卸 伏高 三代目店主 中野 克彦

海のだしお試しセット

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