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築地の風景
by 築地本店店長、黒川春男
2009 年4 月17 日
上京した妹から「新橋の例の店、予約取れたから」と電話をもらった。 新橋駅で妹に合流。案内されたのが駅から数分の鳥取県アンテナショップ『食のみやこ鳥取プラザ』。その二階のイタリアンレストラン『オストリアトットリーナ』が予約した店だった。鳥取倉吉の女性が、この店のオーナーなのだ。
螺旋階段を上がると、そのまま店内だ。オープンキッチンの回りに十席、椅子席が二十席とこじんまりしている。三人の料理人がキビキビと働く姿が眺められるカウンター席へ。鳥取の地酒『強力』で乾杯。イタリアンと日本酒がここでは〝有り〝なのだ。さっそく、トトリコ豚腿肉の自家製ボイルハムサラダ仕立て、トトリコ豚の低温グリルを戴く。脂にしっかり旨みがある。しかし堪能するという程の量でもなく、おかわりするのも芸がないしと悩む。隣の二人は、境港の新鮮魚介のスパゲティ、ペスカトーレをむさぼっている。
実は、このトトリコ豚を食べたくてやって来たのだ。以前、早稲田で評判の日本料理店の御主人から、「鳥取のトトリコ豚はうまいね」と教えられた。スペインのイベリコ豚と同様に、地元のドングリを食べさせ放牧したのがトトリコ豚だ。まだまだ大山鶏の様にメジャーじゃないのに、もう御存知とは驚いた。新しい食材に、いつも挑戦してらっしゃるに違いない。脱帽した。
階下に下りて、鳥取産食品を漁る。妹がすすめるのが『鬼太郎が好きなビーフカレー』、そしてありました『トトリコカレー』なんでカレーなのとい言えば、鳥取のカレールー消費量は全国一なんだそうです。日本一人口の少ない県の日本一大きな話でした。