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築地の風景
by 築地本店店長、黒川春男
2007 年9 月21 日
三ヶ月ほど前の六月に、島根県の湯の川温泉と温泉津(ゆのつ)温泉に予約をいれておいたのだが、七月二日になって、その温泉津温泉、温泉津港を含めた石見銀山が世界遺産に登録が決まった。きっと道路が渋滞するだろうなと、キャンセルも考えたが、面倒でそのままに。
しかし、宿泊予定日が近づくにつれ、旅館から何度もしつこく確認の電話が入る。人数の変更はないか、到着と時間はいつかと。不安的中、温泉津は他県車で満杯だった。その上、温泉旅館が建ち並ぶ一角は、天領時代そのままの狭い道で、車一台がやっと通れる幅しかない。目と鼻の先にみえる目指す旅館に駐車するのに、バック、前進と冷汗の連続、テンション下がりっぱなし。
『祝 世界遺産登録』の張り紙がやたらに目につくけれど、狭い道は一方通行にするとか、広い駐車場を確保するとか、そっちの方が先じゃないのと思うのだけれど。案外、世界遺産登録は町の人にとって予想外の外だったのかも。
温泉津はお湯の良さはピカ一だったけど、田舎の温泉はまあこんなもんかと言う程度。温泉津から江津道・浜田道・中国縦貫道と乗り継ぎ、岡山空港近くの温泉ホテルへ到着。
この温泉ホテル、一泊二食付きで一人一万円弱とお手頃価格。洋風・和風風呂、二十四種類の温泉を楽しめ、なにより、夕食が豪華で、一同にんまり。湯の川、温泉津と期待を裏切られたので、よけい大喜び。夕食の途中で板長さんの御挨拶までついて、その意気込みに好感度、更にアップ。 万歳ついでに個室カラオケに直行。
オヤジはカラオケ初心者だったので渋々ついてきました。無理やりマイクを持たせるのですが、膝の上に置いたまま。オヤジを放ったらかしにして皆で盛り上がっていると、いつの間にか、マイクを口先に運びぶつぶつ歌い出しました。しかし、画面に流れる字幕スーパーの歌詞についていけません。皆で合唱して助け船を出します。「歌えるじゃん」と勘違いしてます。にんまりしたオヤジ、歌本のページをめくってます。演歌でも探していると思いきや、森山良子の『さとうきび畑』。歌えるのかと思いきや、声が大きくなるのは、「ざわわ、ざわわ」の部分のみ。一同、可笑しくて泣けてきました。