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築地の風景
by 築地本店店長、黒川春男
2016 年5 月20 日
築地は相も変わらず外人天国。これもご時世なのかと。帰宅早々、うちのやつに、「築地に久し振りに行ったけど、外人ばっかりじゃない。百円玉子焼、トレーに入った寿司をほおばり、焼イカ、焼ホタテをむさぼる外国人達。まるで東南アジアの市場みたい。あんたんとこ、そんなんで商売になるの」と言われた。築地は様変わりして、貝焼き、鳥焼き、そのうち焼そば、お好み焼きまで出現しそうな勢い。お祭りの屋台通りと化している。これでいいのか。
今まで伏高の買い物にいらしたお客様様、「何なのあれ、歩きづらくて」。これじゃ、ますます客入りは遠のくばかり。築地NPOも客が来ればと、ほいほいイベントやってたが、反省のきざし有り。「おもてなし」とやらで外国人の大群団を場内に入れている東京都。入場制限の切れる九時以降は、まったく商売にならないと不満爆発寸前の仲卸の人達。東京都の現場への配慮のなさに呆れる。昔は原則、一般客入場禁止だったのが嘘の様。 豊洲市場は一般客を遮断して場内に入れず、三階からカメラ撮影見学のみ。伏高の外国通のお客様、「外国では一般客は入場させないよ」。そりゃそうだろう。営業中の市場に金儲けのガイドが我が物顔で団体をぞろぞろ連れて乗り込んでくるのは、何かがおかしい。豊洲では禁止して、築地では全面開放。築地はどうでもいいとの東京都の考えが判明。馬鹿にしている。
伏高の社長から、「今は世の中が変わって、SNSとかインスタグラムのご時世だから、カメラ撮影禁止は時代遅れだし、ストレスたまるから、知らぬふりしたほうがいいんじゃない」と言われた。礼儀作法を知らぬ無礼者には容赦しなかった私だが、そう言われ、やりたい放題させてみると、ストレスは急激に低下した。時代の波から外れてたのかも、と少し反省。