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築地の風景
by 築地本店店長、黒川春男
2014 年11 月21 日
毎朝の早起きが辛くなるが築地はこれからが年一番の勝負時、寝言を言ってる暇はない。
先月の最終土曜日の日経新聞の夕刊の競馬コラムに引き付けられた。今回の菊花賞の予想は、なにかにおう。この記者の本命は二番のトーホウジャッカル。この馬を軸に三連複をと思うが、買い目が増えて、ああ面倒くさい。二番から総流し。フルゲート十八頭だから、一点百円で十七点、千七百円。松ちゃんに頼む。「馬単ですか? 馬連ですか?」とニヤリとする。「決まってるだろ、馬単だ」と言えない私。「馬連が無難ですからね」と余計な一言。
翌日、金曜日の前々日前売りで、この無冠のトーホウジャッカルが、単勝1.4倍と、実績馬を差し置いて断トツ一番人気。大穴だと思ってた私は、伏高の隠れたる競馬通H君に訊ねると、ウンチクを語る。前々日売りで大量のまとめ買いをしてオッズを下げ、大穴党に、この馬の単勝を買う気にさせない作戦。しかし菊花賞当日には、実績馬に人気は集まり、この馬は三番人気の6.9倍となった。
菊花賞のゲートが開いた時、黒ネコは門前仲町の焼鳥屋さんにいた。菊花賞はとんと忘れていた。
翌朝、そうだ、結果はどうだったのかと、インターネットで見ると、オオッ-、2番のトーホウジャッカルが一着。総流しだから、当然、大当たりと言いたい所だが、二着馬がそこそこ人気馬で、馬連は、2,640円、くそッ!! 馬単だったら、4,470円。ああ、たった千円足らずの儲け。がっかりしている黒ネコを笑うように、ネット上では、前々日の金曜日にトーホウジャッカルの単勝に、200万円前後、大量購入した人物の話題が。ジャッカルおじさんと呼ばれるこのおじさん(女性かも?)1,380万円前後の払い戻しを受けたらしい。このあじさんの200万円ぶっ込みが、トーホウジャッカルの単勝を1.4倍まで引き下げたのだった。
その朝、松ちゃん、「やったじゃないですか、はい当たり馬券」と満面の笑み。「こんな馬券、お前にやるよ」と言えない、情けない私。 連敗中の松ちゃんに万馬券を当ててくらしがらせたい。