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築地の風景
by 築地本店店長、黒川春男
2014 年8 月22 日
エルニーニョ、エルニーニョで冷夏になるとの予報は、見事、外れて、とんでもはっぷん、猛暑となりました。築地に出勤する朝四時で気温二十九度とは、たまりません。帰宅時には、氷と炭酸水の1リットルペットボトルを三本買うのが日課となりました。
氷と言えば、伏高のお客様、「和キッチン・かんな」さん、和食店ながら、かき氷が評判で、連日、行列が出来るそうです。店の外に、そこから二階の店への階段まで。栃木県日光から取り寄せた天然氷に、イチゴや桃、空豆、ラ・ラフランス等の自家製シロップがたっぷり。加える糖蜜を必要最低限に抑え、果物そのものの甘さで勝負しているとか。天然氷を冷凍庫から出し、少し時間をおいてから削るとふわふわした食感になり、天然氷なので、頭がきーんとすることもなく最後までいただけるとか。
削り節を届ける伏高の山ちゃんが、「もうかってますね!!」と店に人に聞くと、ニンマリ笑って、「マアマア」とまんざらでもない表情。猛暑を味方にした商売もあるんですねぇ。祭りなどで子供がたべるものというイメージが強かったかき氷を、大人をターゲットに、年々猛暑化する日本で、お洒落なかき氷屋さんが進化して行く。
今日、買い物の途中、通りかかったマクドナルド、客は激減と思いきや、そこそこの客。鶏肉のメニューは、チキンクリスプ、チキンクリスプマフィンが販売中止と書かれた張り紙があるにもかかわらず。
ずいぶん前に、伏高のお客さまから、「うちにみえる、ある製粉業界のお偉いさんが、マクドナルドは食べない方がいい。マックのパンの原料は家畜のえさより劣る代物だから」と聞かされていた。伏高の血合抜削りを買うご婦人も、「安い商品は、それなりの理由があるんだから、食べ物をケチると、後でえらい目に合うから」と笑ってらした。