|
２０２３年７月７日 Vol.１１３１
|
| |
|
おはようございます。
築地仲卸 伏高
店主の中野でございます。
|
|
| |
 |
|
|
| |
 |
|
あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
発酵学者の小泉武夫さんが
日本経済新聞の夕刊に
「食あれば楽あり」というコラムを
連載しています。
小泉さん、食べてる様子の表現が独特です
「ピュルピュル」
「チュルチュル」
「ゴクリンコ」
「ポクリポクリ」
これらのカタカナを読むと
臨場感が溢れ出て、思わず食べたくなります。
私も、職業柄、食品についての
文章を書くことが多いので
臨場感溢れる形容詞やらオノマトペ
を使って食材の紹介をしたいと
そのコラムを読んでるのですが・・・
さすがにパクる訳にもいかず
毎度毎度、平凡な表現ばかりで
申し訳ございませんです。
先日、そのコラムで「梅イカ」なる
料理が紹介されていて
読んだら、すごーく食べたくなってしまった。
初夏に獲れるスルメイカは
「麦イカ」と呼ばれているそうな。
麦イカはスルメイカの新子つまり
子供なんで身が柔らかい
その上、イカ本来の旨味を感じられて
実に美味しいんですって。
で、小泉さんのご実家（福島）では
麦イカのシーズン開始時に、毎年
お祖母ちゃんが「梅イカ」って
料理を作ってくれた。
麦イカの皮をむいて１．５センチ
程度の短冊に切り、熱湯にくぐらせ
霜降りにして、水気を拭き取る
梅干から梅肉をこそげとり
酒、味醂、醤油と合わせた調味料で
霜降りの麦イカを和えて、最後に
青じその千切りを上に散らして完成
ここからは小泉さんのコラムの
引用ですが
「口の中ではイカの身が歯に応えて
コリリ、コリリとし、
イカ特有の優雅な甘みと上品な
うま味とがチュルチュル、ピュルピュル
と湧き出してきて、梅肉の爽快にして
快活な酸味が重なって
実に日本的で生活感あふれる妙味だ」
と、ここまで読んで
無性に食べたくなってしまった。
イカ納豆って食べ物は
たまーに食べるけど
梅イカは食べたこと、ありません。
でも、想像するに絶対に旨いに違いない。
当然
ヘンな味がついている梅干では無く
梅と塩だけで作った、昔ながらの
酸っぱい梅干で作るお料理ですね。
梅と塩だけでつくった梅干
小林さんの梅干
とまあ、強引なセールストークに
展開させてしまい、お恥ずかしい限り
実は、このメールを読んでいるに
違いない、我がカミさんへの
お願い事トークでもありまして・・・
麦イカの季節は終わったと思いますが
来週あたり「梅イカ」を食卓に登場させて
いただければ大変有り難く存じますです。
まあ、我が家の近くのスーパーで
鮮度の良いイカなんて売ってないのは百も承知。
解凍したイカで良いので
「梅イカ」なるものを一度食べたいのです。
よろしくお願い申し上げます。
|
| |
| 築地仲卸 |
伏高 |
三代目店主 |
 |
|
| |
|
|
|
| |
職人が丁寧に仕上げた、まがい物ではない、昔ながらの
「真っ当な食材」を、一人でも多くの方に味わっていただきたい。
そして、子や孫の世代に残してゆきたいと考えています。
|
|
|
このメールは、配信をご承諾いただいたお客様にお届けしている限定配信メールでございます。
→メール配信停止やアドレスの変更はこちら |
| |
|
|
