あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
昨年夏の暑い盛りに
弊店で販売している
鰹節削器を作って
いただいている小椋さんから
電話がかかってきました。
「 もうそろそろ商売を
辞めることにしました 」
との事。
確か4年ほど前、小椋さん病気を
しまして、その時も
「そろそろ廃業します」と
宣言し実際に廃業の準備を
進めていたのですが・・・
お客さんから
「 小椋さんが辞めたら
やっぱり困る 」
との声が多数届いたようで
廃業準備は中止。
細々ながら商売を続けていた。
しかしながら、昨年にカンナ台を
作る職人がとうとう引退を
してしまった。
70歳台の職人さん
目が悪くなり仕事が
出来なくなったらしい。
残念ながら後継者は
いないのですよ。
今年で御年84歳の小椋さん。
無理をして他の職人を
探そうというお気持ちに
なれなかったのでしょうね。
小椋さんも引退を
決意したのであります。
弊店で販売している
鰹節削器(安い方)の
最後の製品が小椋さんから
納品されてきたのが今年の一月。
現在の在庫は50台足らずなので
おそらく年内には販売終了
となると思われます。
本職用鰹節削器につきましては
カンナが台に刃がついている状態で
70台程度、小椋さんに納品して
いただきました。
箱屋さんに年に24台分ほど
箱を作ってもらうので、
こちらは約3年分の在庫が
ある計算です。
幸いにしてカンナの研磨は、
カンナ刃のメーカーさんが
引き続き請け負っていただける
との事ですので、ご安心ください。
ただ、研磨職人さんも高齢化が進み
なおかつ後継者がいない状況
だそうです。
カンナ刃メーカーさんの
取引の研磨職人さんが引退して
しまったら、研磨は請け負えない
と言われてしまった。
鰹節屋としては、鰹節削器が
供給できないとなると
そりゃー困ります。
幸い小椋さんが作っている
削器のコピー削器を販売してもOK
との了解は得ています。
箱屋さんは比較的若い方と
取引をしておりますので、
削器の箱は問題ありません。
カンナ刃と台、これを供給して
いただける方を確保さえできれば
削器の販売は続けられます。
これからツテを頼って
カンナ刃メーカーさんを探します。
ただ、日本全国、カンナ刃関連の
職人さんは高齢化しておりまして
跡継ぎがいないらしい。
そんな状況ですので、
来年以降の鰹節削器の販売を
気軽にお約束できるような
状況でございません。
もし削器のご購入を
ご検討されているのであれば
在庫があるうちにお買い求め
いただければ幸いです。
鰹節削器 ¥17,280
よろしくお願い申し上げます。
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