あらためまして、おはようございます。
伏高の中野です。
昨年の10月の「かつお節のダシで作る中華料理のすすめ」の話に始まり、
「ペペロンチーノには和風ダシ」、「寒目近でほのかに甘いインドカレー」
等々、「外国料理も和の素材で作ると日本人には、これまた美味しい」
てな、話をさせていただきましたが覚えてらっしゃいますか?
そんな話をお届けしていたら、その逆、「西洋人が作る和食」
についてのメールをお客さまからいただきました。
その中に記されているレシピで作る和食は、食べると想像しただけで
食欲が減退してしまう、まさに空前絶後の「西洋人が作る和食」。
ぜひぜひ、話のタネにお読みいただきたいと、メールをくださったお客様
にお願いして、以下に掲載させてただきます。
掲載のご許可をいただき、ありがとうございます。
この場を借りてあらためて御礼申し上げます。
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今回のメルマガの和風だしを使ったイタリアンを読んで、
「作ってみたくはないけれど所変われば品さまざま」と言うものを
紹介しようと思います。
<中略>
で、本題です。つい先月オーストラリアに旅行したときに手に入れた
「the seesnntial SOUP cookbook」 ”という本に載っていた、
”お吸い物”と”かけそば”を紹介します。
まず、お吸い物です。
<中略>
倒れてませんか?大丈夫ですかぁ?
では、気を取り直して、かけそばです。
材料・・・豆腐 300g
人参 120g
青ねぎ 2本
田舎味噌(?!) 1/3カップ (向こうの単位ですと
1カップ250ccなので、80cc強になります。)
水 2500cc
ダシの素 ティースプーン 3杯
わさび ティースプーン 1と1/2杯
たまり醤油 テーブルスプーン 1杯
そば 200g
焼き海苔 1枚 (細く刻む)
生姜の甘酢漬けのみじん切り ティースプーン 2杯
材料を見ただけで倒れそうです。
1.豆腐を1cm角に切る。
2.スライサーで人参をリボン状にスライスし、千切りにする。
青ねぎも人参と長さを揃え、千切りにする。
3.小さなボールに味噌を入れ水を1カップ(250cc)入れ、
混ぜる。大きい鍋に残りの水、ダシの素、山葵、たまり醤油を
入れ、沸騰させる。そば、焼き海苔を半量加えフォークで
かき混ぜ、そばが柔らかくなるまで茹でる。
4.火からおろし、溶いた味噌、豆腐、人参、青ねぎを加え、
直ちに盛り付ける。残りの海苔と生姜を散らす。
注)たまり醤油、生姜の甘酢漬けの代わりに醤油、おろし生姜を
使っても良い。このスープは、天ぷらと相性が良い。
とまあ、こんな具合です。って、一体誰がこの作者に日本食を
教えたんだー!!って叫びそうになりました。
ちなみに、この作者の方は、おそらくオーストラリアでは有名な
料理研究家の様です。
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「お吸い物のレシピ」も壮絶でしたが、長くなるので省略して、
より壮絶な「かけそばのレシピ」のみの掲載とさせていただきました。
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実は、ホントにこのレシピで「かけそば」を作ろうとも思ったのですが、
出来上がって食べる自分の姿を想像すると、たとえ洒落にしても
作る勇気がさすがに出ませんでした。
オーストラリアでは有名な料理研究家の方が書いたレシピですから、
豪州人には、問題なく受け入れられる味なんでしょうね。
豪州人の味覚についての疑問は残るものの、
ここで新たに素朴な疑問が沸き上がってまいりました。
日本の料理書に書かれている外国料理のレシピはどうなんだろうか?
きっと現地の人が見たら、信じられないようなレシピもあるに違いない。
まあ、難しいことを云うのはやめましょう。
要するに、料理は食べる人が美味しく感じれば良いのですから。
どんなに高名な板前さんが作った料理でも、食べる人の好みに合わなきゃ
ちっとも旨くないんですね。
だから、食べる人の好みを熟知している方が作る家庭料理が一番。
でございますから、たとえ本場中国の方に驚かれようとも
もし、白いご飯と味噌汁がないとダメなご家族でしたら、
ダマされたと思って、かつお節のダシで作る中華料理一度お試しください。
鰹節のダシにオイスターソースと醤油で味を整え、片栗粉でトロミをつけ、
最後に、ごま油を少々たらせば、出来上がり。
口からすーっと喉を通り、後味スッキリの中華風の炒め物になります。
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