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築地の風景

鰹節屋の昔話

四十六

 

二代目店主 中野英二郎が語る、戦前から高度成長前夜にかけての、かつお節の話、魚河岸の話、築地界隈の話、東京の話などなど、四方山話を聴いてください

 

 

東京鰹節業界の老舗

 

東京の鰹節業界で江戸時代から続いている老舗問屋は、にんべん、八木長、中弥、などがあります。屋号に近の付く店は近江の出で、そのほかの、にんべん、八木長、中弥の3軒は伊勢の出と聞いています。

 

このほか三半さんというお店がありました。三半さんは、初代が三河の人で三河屋半兵衛との事です。鰹節より海産物の大手で、明治時代の当主は永井荷風とも親交があったようで、その作品の中にも出てくる人物で、私の父親の話だと、築地の土地を九代目団十郎に上げたという事でした。多分いまは舞踊の花柳流の家元の家の一帯と思います。

 

父の実父が八丁堀の自分の菓子店をつぶしてから、父親の従兄弟が三半の顧問弁護士をしていた縁で、大震災のとき死ぬまで、暫くこの店にいたとの事です。

 

戦前は三半の番頭だった人で、戦後の鰹節組合の三代目の理事長になったIさんが小僧の頃、よく将棋をさした話をしてくれましたが、Iさんは一度も負けた事がなかったと自慢して話してくれたことがあります。勝負事はダメな人だったのだと思います。

 

 

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