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千鳥汁椀が出来るまで

 

2015年4月、福井県は鯖江を訪れ、越前塗の千鳥汁椀の製造工程などを勉強してまいりました。

漆器問屋さんが材料を仕入れ、各工程毎に専門の職人に仕事を委託します。最終的に汁椀が出来上がるまで、最低でも一年はかかります。

出来上がったばかりの漆器は、漆独特の匂いがするので、すぐには売り物になりません。3ヶ月程度寝かせ、漆の匂いが気にならなくなってから、ようやく製品として完成し、出荷できるようになるのです。

漆器問屋さんも、鰹節製造家同様、原料を仕入れてから、実際に品代金が回収できるまで、1年半程度かかってしまう商売のようです。

 

 

職人さんが、小学生に説明するために使っている絵です

1.枚切(まいぎり)

 

栃の木の原木を輪切りにします。 輪切りをした材料からお椀の大きさにあわせて 木取りします。

その際、年輪の中心部分を捨てることにより、割れや狂いの少ない製品になります。

こうして栃の木から、枚切(まいぎり)と呼ばれる、材料が出来上がります。

下の画像が枚切です。

 

 

2.荒挽き(あらびき)

 

枚切を轆轤(ロクロ)で荒挽きして、仕上がりのひとまわり大きいお椀の形にします。

 

3.白素地(しらきじ)

 

荒挽きを、轆轤(ロクロ)で挽き、汁椀の完成時の形状に仕上げます。

 

4.下地(したじ)

 

珪藻土を混ぜた漆を下地として、白素地に塗り ます。塗って乾かしたら、表面を研磨します。

研磨をすることで、表面の凹凸がなくなり、次の段階に塗る漆との接合がしっかりします。

この塗りと研磨を7〜8回繰り返します。

下地を何回も塗ることで、漆器はより堅牢になります。

 

5.中塗り(なかぬり)

 

中塗漆を刷毛で塗り、研磨。

この工程を1〜2回程度行います。

 

6.上塗り(うわぬり)

 

上塗り漆を刷毛で塗り、仕上げます。

仕上げですから、細心の注意が必要です。

屋外の寒暖が伝わりにくく、チリやホコリが飛散しにくいスペースで、黙々と作業をしています。

 

塗り上がり直後の汁椀は、まだ漆の匂いがするので、すぐに売り物にはなりません。

3ヶ月程度、寝かせてから、漆の匂いが気にならなくなる段階で、ようやく完成品となり、出荷できる状況となるのです。

 

 

  中野 克彦
築地仲卸 伏高
 三代目店主