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黒川 春男

築地の風景

 

 

 

by 築地本店店長、黒川春男

 

 

20051021

 

秋色も深まり、築地には秋の味覚があふれています。 ぐっと冷え込む秋の夜長には鍋料理が恋しくなります。 『おでん』に『ちゃんこ』と。

ちゃんこと言えば、琴欧州、残念でした。 まだ十九才、これからが楽しみです。 ましてや朝青龍という別格な敵役が控えの力士として登場すれば場内は大盛り上がりです (店では私を伏高の朝青龍と陰口をたたく奴もいますが)。 琴欧州のいる佐渡ヶ嶽部屋の元横綱、琴桜親方は私と同じ出身地です。

伏高のお客様に佐渡ヶ嶽部屋出身のちゃんこ店のご主人がいらっしゃるんですが、 この前、その方に「琴欧州がこれから、大関、横綱と出世して活躍すればブルガリアヨーグルト入りの 『琴欧州鍋』と出来るんじゃないですか」と軽口を言ってひんしゅくを買いました。

ブルガリアはさておき、伏高の削り節がフィジィーへ旅立ちました。 料理教室を主宰するお客様が突然「しばらく来れなくなりましたのでご挨拶に」と店にいらっしゃいました。 なんでも旦那様の赴任先へ同伴なさるとか。N先生「専属の料理人が日本料理できない人で」とおっしゃる。 私は目が点になりました。専属の料理人? 一体どうなっているのと様々な事が頭を駆けめぐります。

N先生は大使婦人だったんです。気さくで明けっ広げなN先生。生徒さんを引き連れてテキパキ指示してらっしゃる姿からは、想像できませんでした。 紫のベールの向こうにある世界がこんなに身近に感じられるとは。フィジィーも近くなった気がします。

先生に荷物を送り出した後、N先生から「遊びにいらして下さい」と 旦那様の勤務先の電話番号が書かれた伝言をいただきました(大使館とは書かれていませんでしたが)。

「先生が遊びに来てくださいって、フィジィーに」と店のマッチャンに言うと 「フィジィー大好き、ラグビー観てみたいです。もちろん店長のおごりで行くんならですが」 といつものおねだり攻勢。招き猫ならぬ、手を出して頂戴猫。ほんとにもう。

とにかく、彼の地のパーティーに招かれ、先生が腕をふるった日本料理を堪能している自分を 夢想するだけに留めておきます。先生の御健闘を祈り、フィジィーに和食党が増えますことを期待して。 

 

 

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