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黒川 春男

築地の風景

 

 

 

by 築地本店店長、黒川春男

 

 

201522

 

ちょっと前、うちのやつ、「天皇陛下の料理番の和レシピ」元宮内庁大膳課、矢部金次郎著作の本を買ってきて、それを参考に、せっせと和レシピを作ってくれた。天皇陛下の料理とはギョッとするが、実は贅を尽くしたご馳走ではなく、ありきたりの食材、野菜中心の身体に優しい献立だった。和食中心ながら、中華、洋食も和風アレンジされて、もちろん昆布と鰹節を削っただし、化学調味料などもっての他。食肉、野菜は那須の御料牧場から、魚は築地から。  

こんな折も折、TBSテレビで度々予告をやっていた「天皇陛下の料理番」というドラマが放映される。TBSテレビ六十周年特別企画。海外ロケ、明治の街並CG再現と、かなりの本気モード。先ほどの本の作者、宮内庁大膳課和食部長の矢部さんを、十七歳の時スカウトした、宮内庁初代主厨長、秋山徳蔵さんの一代記の小説をドラマ化したものだ。

福井武生にて裕福な料理屋の次男として生まれた徳蔵。幼少期は素行がおさまらず、さまざまな職業を渡り歩く。実家の仕出し屋が三十六連隊の将校集会所の賄いをやってた関係で、集会所を訪ね、その時初めて口にした洋食、カツレツの味に衝撃を受け、西洋料理のコックになることを志した。築地精養軒で師事した料理長を倣ってフランスへ。苦労の末、カフェドパリ、ホテルリッツパリで腕を認められる。その頃、二年後の大正天皇のご即位を控え、外国からの賓客に本格的な洋食を提供できる指導者がいない。即刻、帰国を促され、宮内庁大膳局主厨長を拝命。

以後、半世紀以上に渡って昭和天皇の台所を預かり、日常の食事と宮中饗宴の料理を司った。紫のベールに覆われた宮中で、陛下は黄金の箸で召し上がるとか、お米は一粒づつ選んだものを召し上がるとか、お毒味役がいて、その人が試食してから、しばらくして召し上がるので、いつも冷えた御食事だとか、とんだ噂が、実は慎ましい食事。陛下はサンマなどの青魚が大好物だったと徳蔵さんのエッセー本で紹介。このドラマ、これからどう展開し、陛下の御食事が、どう映像化されるのか?エッセーには、宮中独特の食言葉に、鰹節を「おかか」、水を「おひや」、漬け物を「おこうこ」と我々の普段言葉が実は宮中詞であったとは。

ところで築地伏高のお隣、伊勢龍の由香ねえの実家、浅草駒形、味友伊勢龍にテレ東、アドマチック天国の取材が入りました。築地、浅草の女番長。肝硬変なんでと冗談を言っているガン黒姉妹は、無形文化財級の逸物です。年一回のラスベガス詣出。夜はカジノ、昼は高級ホテルのプールサイドで日光浴が極上の楽しみ。その日光浴を演出するための日焼サロン通い。とにかく桁違い。もちろん店の常連も浅草の粋な人物だらけ。とにかく六月六日の放映を御期待下さい。

 

 

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