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黒川 春男

築地の風景

 

 

 

by 築地本店店長、黒川春男

 

 

20141024

 

ユーチューブに投稿された御嶽山の噴火直後の映像がパソコンに流れる。「やばっ!!」「なにこれ、噴火なの?!」「避難小屋へ早く!!」。空高く吹き上がる噴煙が猛スピードで迫る。やがて瞬く間に暗くなり、投稿者の男性が咳き込む声で終わる。映画以上に臨場感あふれる画面に、「やべっ」と興奮する黒ネコ。「富士山大噴火の前兆じゃないの」とうろたえる黒ネコに、ふんと笑って、「心配性なんだから、そん時はそん時よ!!」「新橋に行くんでしょ、早くして!」。台所のガス台の上のレンジフードの年一回の洗浄が終わり、業者が取り付けてくれた。  

先日の老人の日、浜離宮を訪問。デング熱騒動で上野公園、皇居へのウォーキングはご遠慮申し上げていた。しかし運動不足に、もやもやがピークに。浜離宮なら大丈夫と腰を上げる。老人の日なので、60歳以上の方とお付き添いの方一名が無料と書かれている。60歳から老人なのか?!ちと歳が足りぬ。十月一日の都民の日は、どなたでも無料とか。しかし無料なのに、園内は閑散。ヒガンバナ、キバナコスモスの広い花畑が見頃。 新橋に向かう。「そうだ、鳥取のアンテナショップに寄り、豆腐竹輪買ってこう」と。しかしショップはもぬけの殻。小さな張り紙に、「移転します」そして、大雑把な略図が添えられている。

その十日後、築地の店に届く朝刊の折り込み広告の一枚に、「九月二十八日、GRANDOPEN とっとり、おかやま、新橋店」が入っていた。

さあ行くかと新橋へ。バスで銀座四丁目で降りる。銀座、好天なのでそこそこの人出。新橋のアンテナショップに到着すると、30人位、店前に並んでいる。入店、まず二階へ。しかしイートインも地酒バーも満杯。一階の売り場へ。前の店と余り代わり映えしない品揃え。がっかりしてアゴ竹輪と豆腐竹輪、大山ハムと北条ワインを買って、レジ前の長い列に付く。この混雑も一過性でなければと願い去る。

帰って夕食を作るのは面倒くさいとうちのやつ。「歌舞伎座の近くに『俺の揚子江』が出店したんだけど」。「あの俺の○○○シリーズ?」。「そういう事」。銀座エリアを、俺の○○○が席巻している。流行り物にはうさんくささを感じる黒ネコ。「立って食事なんか、とんでもない」。「その店は座れるのよ」。店先で、ミュージックチャージと付き出し、各三百円とワンドリンクがかかりますと言われる。中華店というよりスペインバル。ジャズトリオの生演奏が爆音。

前菜とフカヒレの姿煮、焼き物盛り合わせをオーダー。オープンキッチン。火を上げてフライパンをふるう人なし。なにかアルバイト集団のごとき素人ぽさ。オーダーして即、料理と飲み物。「早やっ!!」、うちのやつ。素材はOKながら,売りの一流シェフの一味が判らない。二人で会計六千円足らず。コスパまあまあながら、ボトルワインを追加することもなく退出。

 

 

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