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黒川 春男

築地の風景

 

 

 

by 築地本店店長、黒川春男

 

 

20131122

 

先日、衣替えで処分した冬物を買い足そうと、銀座のユニクロへ。銀座四丁目のユニクロ、ビル丸ごと十二階まで商品が満載。お手頃価格についつい衝動買い。店内には、かなりの外国人。ユニクロも世界ブランドになったのか。  

お昼近くとなり、JR新橋駅近くのガード下にある「かき小屋」へ。焼き牡蠣食べ放題、お一人様二千九百八十円(二時間制)。食べ放題は、ちと意地汚い気がして、単品の生ガキと最安値の白ワイン一本を注文。すると、蒸したカキとムール貝がブリキ缶に入って出てきた。お通しらしい。ここは、お一人様六百円で何酒類でも何本でも持ち込み勝手とチラシにある。大勢で盛り上がるには、此処は使えそう。生ガキを食べ、追加の焼きエビ、サザエ、ホタテ盛りを食べると、もう満腹。寄る年波には勝てない。胃が縮まった。 

ところで、ユネスコが「和食」を世界の無形文化遺産に登録する見通しとなった。と日経新聞のコラムが紹介していた。高級な会席料理や寿司だけでなく、正月の雑煮やおせち料理、各地の郷土料理も家庭の一汁三菜も、あるいは酒場で供される旬の小料理も、「自然の尊重という日本人の精神を体現した食に関する社会的習慣」が登録の対象だと言う。黒ネコには、ちと大雑把すぎてピンとこないが、世界の食文化に関する登録では、仏、地中海、メキシコ、トルコ料理に続く五番目の登録となる。「和食」が世界に認められたと、元気が出る。

うれしいニュースの後に、まずくなるニュースが。阪急阪神ホテルの「メニュー偽装」。偽装ではなく誤表示だと言い張る社長を見てて、数年前の船場吉兆のおかみを思い出した。一生涯、黒ネコには縁のない超高級ホテル、リッツカールトンでも茶番劇。「現場のトレーニング不足」との総支配人の言葉に、思わず笑った。プロ集団ではないとは、口が裂けても言ってはいけないでしょ。

伏高のお客様である納入業者さんがアフリカ産のナイルパーチをあるホテルに納品。メニューには白スズキ。白スズキなんて存在しない。こりゃ問題ですよと言ったのだが、火を通してソースをかければ、素人には判別できないのも事実なのだ。客も舌を鍛えるしかないのか。調理人と客と顔の見える距離で信頼で向き合えば、偽装など考えも及ばないと思う。ちょっと嫌な世の中。

 

 

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