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黒川 春男

築地の風景

 

 

 

by 築地本店店長、黒川春男

 

 

201322

 

今朝もしばれてます。外は北風ぴーぷー吹いてます。居並ぶ猫達は、指を折りつつ日数かぞえて、春よ来い、早く来いと待ち望んでます。

 

毎月、築地の店で購読している日経新聞の集金に来るにいちゃんが、時々、景品に美術館の無料入場券をくれる。今回は、パナソニック汐留ミュージアムで開催中の「日本の民家、一九五五年」という写真展だった。歩いていける程の距離だったので、日曜日の朝、出発。築地場外を通り抜ける。寿司屋さん、海鮮丼屋さんの前だけ人だかり。近くの大型駐車場には、観光バスが三〜四台。築地は今や、東京の有名観光スポットとなった。

 

築地市場正門を過ぎ、歩き続けると、浜離宮大手門橋が見えてくる。久し振りにのぞいてみますか。広大な庭園に入園者はまばらで、徳川の将軍様になった気分で庭歩き。緑の中で自然を満喫。そろそろ参りますか。見上げるばかりの超高層ビル群を抜けて、パナソニック本社ビルへ、。その四階がミュージアムだった。

 

六十年前、二川幸夫という建築写真家が生まれる原点の作品「日本の民家」という写真集から選び抜いた七十点余りの写真展だった。六十年前、日本中に数多く存在していた民家。その地方の気候風土に根ざした独特の形をした民家、街並み、家の内部、石垣。京の町屋から始まり、飛騨高山の日下部邸まで全国各地に及ぶ。古民家ファンの黒ネコには、たっぷりのご馳走となりました。これらの民家の幾つが、今も残っているのだろうか? モノクロの古民家の残像を引きずりながら外へ出ると、超近代的な未来都市に舞い戻る。

 

真向かいのカレッタ汐留ビルに向かう。来る途中、ちらっと二階にオイスターバーの看板が見えたから。一階が電通四季劇場「海」。昔は、和製ミュージカルをよく観たが、最近はちっとも興味がなくなった。着席して、まずワインを頼む。赤はないので白ワインの一番安いボトル。そして生ガキ六個x二人前。久し振りの生ガキ、レモン汁が一番合う。外国産も追加したかったが、築地に戻って寿司をおごってと言われ、グッと我慢。

 

築地から家に戻ると、郵便受けにガス代、水道代の請求書。額をみて、目をむく。猫達のお風呂の暖房費なのか。「知らなかったの?」と皮肉られる。腹を出して寝ている猫を見て、しょうがないかと溜息。

 

 

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