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黒川 春男

築地の風景

 

 

 

by 築地本店店長、黒川春男

 

 

20121221

 

日毎寒さがつのります。着てはもらえぬセーターを寒さこらえて編んでます、と鼻歌を歌いながら築地に出勤。糖質ダイエットで十数キロ脂肪が減ったからか、寒さが余計、つのります。  

 

波除神社の大銀杏の紅葉は、情けない程のまだら呆け。ちっとはましな紅葉を求めて、上野公園へ。不忍池口から入園する。池の歩道にネコが二匹。一匹が見事な美形猫。顔立ちといい、毛並みといい、略奪したい誘惑に負けそうになる。我が家のぶさかわが全員、ニャンと答えた。

 

燃える様な紅葉が見たかったのに、桜の紅葉も今一つ。紅葉する前に落葉になったのか。国立西洋美術館の周辺の銀杏だけが黄色に、いや黄金色に染め上がって、うっとり。今日の目当ては、トーハク(東京国立博物館)の「出雲−聖地の至宝」だった。同時開催中の「中国 王朝の至宝」は気乗りしなかった。入場券を買った後で、「この券で出雲展も見られますよね」と聞くと、「三日前に終わりました」。絶句。気落ちしながらも正門を入り平成館へ。

 

「中国 至宝展」に。平日の水曜とはいえ、入場者はぱらぱら。今年二月の北京故宮博物館展とは大違い。平成館に入ると館員ばかりが目立つ。いきなり、小型肩掛け鞄のセキュリティーチェック。前代未聞の荒業。例の尖閣紛争で、館内がピリピリしている。

 

それにしても、入場者の少ないのは、見物に持ってこいで御座んす。人の波が、ガラスケースに張り付いて、人の頭越しに、ちらっとしか鑑賞できない前回とは違い、ゆったり至近距離で堪能できます。日本の国宝級(中国で一級文物)がわんさか登場します。こんな広大な国土と人口を束ねるには、ともかく共産党しかなかったのかと、ちらっと頭をよぎる。それにしても有史六千年を経ても、なお、共産党王朝とは、芸がなさすぎる。なにか、すっきりとはいかず上野の街へ。

 

上野の森美術館の前に黒山の人だかり。ヒートアップした係員が、「整理券はこちらです」と絶叫。何事かと見れば、ツタンカーメン展に並ぶ群衆。このフジテレビの企画が大当たり。日本美術展史上、歴代二位。ミロのビーナスを抜き、入場者数百七十万人突破。フジ、本業の低視聴率など御構い無し。副業に邁進。本業に見切り。増々、テレビはスカスカに。私、とっくにテレビに見切りをつけてます。

 

 

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